ようこそ
当研究室では,低炭素社会を実現するための先端電気機器システムに関する研究を行っています.回転座標系の電磁現象を第一原理に立ち戻って検討し,電気-機械エネルギー変換過程の一般的表現法の確立に挑戦します.また,回転機,バッテリー,インバータ,負荷,および冷却系をインピーダンスとして統一的に扱い,そのマルチフィジックスの動的整合からシステム構成を考えます.具体的応用としては,電気自動車を中心とする輸送機器,産業用機器,分散電源など多様に検討しています.
(研究メンバー募集)
一緒に研究して頂ける方を募集しています.ポスドク,学生さん他,お気軽にご連絡下さい.特に超伝導回転機に関しては,世界トップクラスの研究を保証します.ご希望がありましたら,研究室見学も歓迎です.なお,当研究室は大学院からの受け入れになります.
(超伝導回転機に関する当研究室の位置づけ)
当研究室では,成熟した超伝導誘導同期回転機設計・試作技術を有しております.回転子超伝導モータならば100 kW超級機まで,全超伝導機でも数十kW級機までは,設計・試作・負荷回転試験まで実施可能です.特に全超伝導機については,世界的にも未だ負荷試験成功例は希少(1~2例)ですが,当方Grでは比較的容易に実現できます.さらに,これからMW級機の開発にも取り組んで行きます.特に,一般的なかご形誘導モータの常伝導かご形巻線を単純に極低温度に冷却しても,誘導起電力が殆ど発生せず過大な励磁電流が必要,電気的制動が働かないので極めて大きな振動系(不安定)になってしまう,等の深刻な課題から実質的に実用回転実現不可能であることは良く知られていますが,それを賢い高温超伝導体に置き換えるだけで極めて安定で効率的な駆動が可能になります.そのご興味をお持ちの皆様におかれましては,お気軽にご連絡下さい.なお,本研究は本学オープンイノベーション機構の支援を受けています.
(連絡先: tnakamura.ofc(ア)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp)
※(ア)を@に変更ください)