世界で唯一高速負荷試験・可変速試験に成功している


50 kW級全超伝導モータ (JST-ALCAプロジェクト)

電力パケット電力配送装置(引原隆士 研究室)を用いた永久磁石補助スイッチトリラクタンスモータ(PM-SRM)によるゴルフカート駆動試験系 (JST-OPERAプロジェクト)

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ようこそ
 当研究室では,低炭素社会を実現するための先端電気機器システムに関する研究を行っています.回転座標系の電磁現象を第一原理に立ち戻って検討し,電気-機械エネルギー変換過程の一般的表現法の確立に挑戦します.また,回転機,バッテリー,インバータ,負荷,および冷却系をインピーダンスとして統一的に扱い,そのマルチフィジックスの動的整合からシステム構成を考えます.具体的応用としては,電気自動車を中心とする輸送機器,産業用機器,分散電源など多様に検討しています.

(研究メンバー募集)
一緒に研究して頂ける方を募集しています.ポスドク,学生さん他,お気軽にご連絡下さい.特に超伝導回転機に関しては,世界トップクラスの研究を保証します.ご希望がありましたら,研究室見学も歓迎です.なお,当研究室は大学院からの受け入れになります.

(超伝導回転機に関する当研究室の位置づけ)
 当研究室では,成熟した超伝導誘導同期回転機設計・試作技術を有しております.回転子超伝導モータならば100 kW超級機まで,全超伝導機でも数十kW級機までは,設計・試作・負荷回転試験まで実施可能です.特に全超伝導機については,世界的にも未だ負荷試験成功例は希少(1~2例)ですが,当方Grでは比較的容易に実現できます.さらに,これからMW級機の開発にも取り組んで行きます.特に,一般的なかご形誘導モータの常伝導かご形巻線を単純に極低温度に冷却しても,誘導起電力が殆ど発生せず過大な励磁電流が必要,電気的制動が働かないので極めて大きな振動系(不安定)になってしまう,等の深刻な課題から実質的に実用回転実現不可能であることは良く知られていますが,それを賢い高温超伝導体に置き換えるだけで極めて安定で効率的な駆動が可能になります.そのご興味をお持ちの皆様におかれましては,お気軽にご連絡下さい.なお,本研究は本学オープンイノベーション機構の支援を受けています.

(連絡先: tnakamura.ofc(ア)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp)
※(ア)を@に変更ください)

(「低温工学」の研究室紹介記事)

ニュース

2024年04月01日
本年10月23-25日に松江市で開催される4th International Workshop on Cooling systems for HTS Application (IWC-HTS 2024)において,中村が副組織委員長と会議後投稿論文誌 (Cryogenics, Elsevier)のGuest Editorを務めることになりました.多くの皆様のご参加と論文投稿をお待ちしています.
2024年04月01日
Ren Mengyiさん (特定研究員),工藤 真弓さん (研究員),中田 雅大君・水谷 匠君 (修士1回生)が新しくメンバーに加わりました.これからよろしくお願いします.
2024年03月26日
修士2回生の坂口 真梧氏と箕西 稜太氏が修了され,歓送会を行いました.社会ではご活躍をお祈りしています.
2024年03月18日
当研究室が長年研究してきた高温超伝導誘導同期モータを適用し,(株)酉島製作所と共に大容量・高効率液化水素ポンプを開発し,3月6,7日にJAXA・能代ロケット実験場(秋田県能代市)で送液試験に成功しました.詳細については,後日報道関係者の皆様をお招きして記者発表会が予定されています.
2023年11月28日~30日

The 36th International Symposium on Superconductivity (ISS2023; Wellington Convention and Exhibition Centre, Tākina, Wellington, New Zealand)において,中村がOral講演を行いました.

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